音楽の世界へようこそ/川本真琴 feat.TIGER FAKE FUR

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iPhoneネタに詰まったので音楽ネタを。筆者は基本的に音楽についてはなんでも聴く方だと思っていますが、人に言わせるとかなり偏食傾向が強いらしい。ここら辺のことは書いていくうちにばれてしまうだろうから、予め書いておきます。

今回紹介するのは川本真琴名義では9年ぶりのフルアルバム、「音楽の世界へようこそ」。

川本真琴って言ったら、大抵の人にとっては90年代後半に流行ったポップチューンを歌ってたかわいい女の子っていうイメージなんだろうと思う。でも、デビュー当時から筆者はそれだけではないものを感じており、希有なソングライターとしてかなり期待していました。

デビュー当時のJ-POPマーケットはあまり個性の強いタイプの人は長く続けられない雰囲気があり、実際彼女も寡作だった。epic時代にアルバムは2枚しか出してないし、その2枚のアルバムの間も5年のインターバルがあったくらいで。どんな大物だよっていう話ですが。

1990年代から2010年代までの間にリリースされた3枚のアルバムをまとめて振り返ってみたい。

1997年にリリースされた1st Albumの「川本真琴」は岡村靖幸の影響が強く、奇妙な疾走感のあるアルバムで、当時からJ-POPの枠からは明らかにはみ出してたような気がする。ギタートラックはほとんど音を潰した感じのアコギで、かなりハードなプレイが多かったのが当時は珍しかった。放課後っぽい感じの歌が多かったのが当時は受けたんだろうな。川本真琴といえばアコギというイメージだけど、彼女はもともとピアノは勉強していたものの、ギターは弾けなかったらしい。PVの撮影の時に弾く必要が生じて、それから覚えたとか。このアルバムでギターを弾いてたのも確か本人ではなかった。

2002年にリリースされた2nd Albumの「gobbledygook」は、個人的には1stよりも好きでよく聴いてた。1stは音も言葉も密度が高すぎて聴き疲れする感じがあったけど、「gobbledygook」については、メリハリがあっていい感じの隙間を作り出していたように思う。発表された時期がばらばらの曲を集めたアルバムなので曲ごとの傾向がバラバラなんだけど、不思議と一本筋の通ったアルバムだった。シングルにもなっていた「桜」は今でも春になると聴きたくなる。ジャズ的な要素の強い「雨に唄えば」なんかもいい曲だと思う。このセカンドアルバムでPOPアルバム的なものを求めてた人はかなり期待を裏切られたんだろうな。その後はレコード会社との契約も終わり、事務所も辞めちゃって、ほとんどメジャーシーンに顔を出すことはなかった。

で、待望のニューアルバム。「音楽の世界へようこそ」/川本真琴 feat.TIGER FAKE FUR。いきものの躍動感と静かな土の匂いを感じました。個人的に一番好きなのはM-09 「縄文」です。M-10 「へんね」への繋がりでちょっとぞくっとしました。このアルバム、2ndの「gobbledygook」からデッドエンド感を完全に排除して、ポジティブに自身の内面にある音を再構築した感じ。リピート再生してても騒がしくない。1stアルバムとこのアルバムを聴き比べたら、同じ人の音楽とは思えないくらい成長してる。でも実は変わったのは聴いてる自分かもなあ。だいぶ時間経ってるし。この続きを早く聴きたいけど、急がずゆっくりやってほしい感じもあります。

ところで、このアルバムはディスクユニオンからリリースされてるんですが、ちょっと品薄気味です。タワレコに偶然あってよかった。

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