フレッツユーザの停電対策について考える


48Vで局給電をしているアナログの加入電話以外、停電になったら固定電話と言うのは使えなくなるものだと思い込んでいましたが、最近ではNTTの局舎側でIP回線のための機器もバックアップ電源を用意していることが多いらしく、フレッツ網やフレッツ網を使った「ひかり電話」が全く使えなくなるわけではないらしいです。NTT側には法的な義務はないので、使えなくなることもあると思っておいた方がいいんでしょうが。

データセンターのサーバと同様に、停電時には電話交換局舎でも一旦UPS(無停電電源)からの給電に切り替わります。その後、非常用発電機が起動して安定動作になれば発電機からの給電に切り替わります。あとは燃料が続く限り発電機からの給電で局舎の機能は維持されます。ただし、非常用発電設備が壊れたり燃料が切れた時には電源車が駆け付けるか燃料補給が行われるまで電話は使えなくなるかもしれません。

フレッツユーザーの多くが使っている「ひかり電話」については停電時には使えなくなるものと説明を受けているかもしれませんが、上記のような事情から、実はある程度使える可能性も残っています。しかし、局側と利用者側の両方の機器が生きてることが前提であり、局側よりも利用者側、つまり、ひかり電話対応ルータが停電で死んでることが問題となる場合が多いということです。

一応、NTT東日本では「ひかり電話停電対応機器」として停電対応電源アダプタと停電対応電源アダプタ用電池ケースのセットなるものを用意しています(税込525円/月とちょっとお高い)。これはルータのACアダプタに非常用の一次電池を接続しておくという原始的な機器です。ただ、これが機能するのはONU(光ファイバ終端装置)内蔵のルータの場合に限ります。ONU分離型のルータの場合はONU内臓型のルータに切り替えるか、自分でUPS(無停電電源)を用意してONUとルータの両方に給電してやる必要があります。接続する電話機が外部電源がないと全く機能しないタイプの電話機の場合は意味がない対策ですが、停電でも音声通話だけは使えるようになっている電話機もあるので、あらかじめ確認しておくといいです。ONUとルータの消費電力なんてたかが知れてますから、バッテリーが使えるノートPCやスマートフォンとの組み合わせで停電しても意外と長い時間乗り切れるかもしれません。

アルカリ乾電池専用「ひかり電話停電対応電源アダプタ用電池ケース」のレンタル提供開始について/NTT東日本


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今は携帯電話全盛の時代ですから、こんなことを気にする人も少ないのかもしれませんが、震災当日に自宅も勤め先もひかり電話だったおかげで発信規制に引っかからずにすぐに連絡が取れたという実例もあるので(携帯電話は通話が集中するとすぐ発信規制がかかるので)一考の価値はあるのではないかと。それもこれも停電しなかったおかげなんですけどね。なお、マンションなどで光ファイバの引き回しに電源の必要な機器が使われている場合などはこの停電対策は無意味だったりする場合もあるかもしれないので、そこらへんは管理組合やオーナーさんに確認してくださいね。

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