かきかけとけしいん


かきかけとけしいん

最近あまり書籍ネタがなかったので久しぶりのエントリになります。今回おすすめするのはたし著「かきかけとけしいん 」です。

いつも立ち寄る書店で平積みになっていたコミックで、見本も読まずに装丁だけで購入しました。思わず手に取ってしまう美麗な装丁の一冊です。

メインの登場人物は可愛くない子供と可愛くない大人の二人。親に捨てられ親戚をたらい回しにされた少年が田舎の古民家に独りで暮らす若い叔父に引き取られるところから話が始まります。

少年を引き取った叔父は少年を子供として扱いません。むしろ自分のように独りで生きていく術を教えることしか頭にないようです。少年は子供らしく扱ってくれない叔父に対して当初反発を抱きますが、次第に叔父の教えを受け入れるようになります。

ある日、叔父の愛情を独占できないことに嫉妬を抱く事件が起こりますが、その事件を通じて成長していく少年の心の軌跡が丁寧に描かれています。

自分は子供の頃に子供として扱われることが嫌いなひねくれた子供だったので、自分が大人になったら子供を子供扱いするのは止めようと決めており、今でもそのようにしています。作中の少年のように拒否反応を示す子もいれば、最初から親近感を抱いてくれる子もいて、中間がいないのが面白いです。おそらく自分が作中の青年と同じ立場になったら同じようにするだろうと思いました。子供のいる女性がこの作品を読んだらどういう感想を持つか、ちょっと興味があります。

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